統合レポート2023

10 11 E S G |環境性 天然ガスは、メタン(CH₄)を主 成分とする可燃性ガスです。石炭 や石油と比べて、地球温暖化の原 因とされる二酸化炭素(CO₂)や、 光化学スモッグなど大気汚染の 原因となる窒素酸化物(NOx)の 排出が少なく、液化の際に硫黄分 や不純物を取り除いているため、 酸性雨の原因となる硫黄酸化物 (SOx)を排出しません。化石燃料 の中では最もクリーンなエネルギ ーです。 |掘削土の抑制 ガス導管の敷設工事などで発生する掘削土を削減す るため浅層埋設を行っています。また、埋め戻しの際に は、がれき類をリサイクルした砕石を使用しています。 |業務車両のCO₂排出量削減 全業務車両にドライブレコーダーを搭載し、急ブレーキや急発進、速度超過に注意することにより、社員の安全運転に 繋がっています。その結果、燃費が向上する事でCO₂排出量が削減でき、環境に優しい運転になります。 |ポリエチレン管のリサイクル 耐震性や施工効率に優れたポリエ チレン管の埋設に伴い、施工時に出る 端材などを回収し、固形燃料として リサイクルしています。2022年度は 1.42tを搬出し、リサイクルしました。 |ガスメーターの再使用 お客さま先に設置されているガスメーターは、10年の 検定期間ごとに交換します。取り外したガスメーターは、 メーター製造会社で消耗部品の交換や再検定を行い、 新品同様の性能にしたメーターを、 再び購入しています。2022年度は、 購入した都市ガスメーター7,651 台のうち、再使用メーターは5,871 台でした。 0 石炭 石油 天然ガス 石炭 石油 天然ガス 石炭 石油 天然ガス 71 68 57 二酸化炭素(CO₂) 窒素酸化物(NOx) 硫黄酸化物(SOx) 100 80 60 40 20 0 100 80 60 40 20 0 100 80 60 40 20 0 化石燃料の燃焼生成物等発生量比較(石炭を 100 とした場合) 1. INPEX富山ラインから受入 2. LNGからのガス製造 パイプライン受入施設 整圧器 LNG空温式気化器 付臭 付臭 温水 LPG LNGポンプ LNG貯槽 ローリー車 ガスホルダー 温水式気化器 空温式気化器 ミキシング タンク 熱量調整 設備 整圧 INPEX富山ライン (日本海ガス供給所) ■事業活動における環境負荷の低減 都市ガス製造・供給時のCO₂排出原単位の 削減が2004年からLNG(液化天然ガス)への 転換を実施したことにより、エネルギー使用量 を大幅に削減しています。LNG導入前の2003 年度と比べ、2007年度ではCO₂排出原単位を 92%削減しました。2008年度以降は、空温式 気化器と温水式気化器の運転パターンを見直 すなどCO₂の削減に取り組んでいます。2016 年10月よりINPEX富山ラインからの天然ガス 受入れを開始したことにより、LNGからのガス 製造との併用供給を行っています。このため、 LNGからのガス製造量削減に伴う製造工程の エネルギー使用量が削減されました。 ■廃棄物の抑制とリサイクル活動の推進 2022年度の事業活動において投入したエネルギー量と排出したCO₂や廃棄物の量は次のとおりです。ガスの製造から お客さま先でのご使用にいたるまでの一連の事業活動に伴う環境負荷の低減に努めています。 ■地域における環境保全活動の推進 2003 2007 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 25.9 (年度) 30 25 20 15 10 5 0 (千トン) (kg―CO₂/㎥) CO₂排出量 原単位 0.5 0.1 0.05 25.9 0.9 0.87 0.036 0.018 0.008 0.0075 0.0075 0.0065 CO₂ 排 出 量 CO₂ 排 出 原 単 位 0.803 0.761 0.0059 0.761 0.0055 0.710 3.2 1.8 0.461 電気の使用するCO₂排出係数は、0.51kg-CO₂/㎥を使用(北陸電力㈱ 2019年度実排出係数) CO₂排出量と原単位推移 お 客 さ ま へ お 客 さ ま へ (出典:日本ガス協会『都市ガス事業の現況2022-2023』を基に作成) 100 100 100 80 20~37 |事業所におけるCO₂排出量 電力(kWh) 都市ガス(㎥) LPガス(㎏) ガソリン(ℓ) 軽油(ℓ) 上下水道(㎥) 1,637,879 312,763 41,917 320,456 545,425 14,234 1,617,857 314,533 39,131 322,875 534,370 15,403 2022 2021 20,022 -1,770 2,786 -2,419 11,055 -1,169 対前年 1.2 -0.6 7.1 -0.8 2.1 -7.6 増減率(%) CO₂排出量(tCO₂) CNガス利用による排出削減量(tCO₂) 実質CO₂排出量(tCO₂) 3749.71 -611.98 3137.73 3743.53 0 3743.53 2022 2021 6.18 -611.98 -605.8 対前年 0.2 -16.2 増減率(%) 絆HDグループ エネルギー 使用実績 絆HDグループ CO₂排出量実績 環境 Environment

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