統合レポート2024

4 5 日 本 海 ガ ス 絆 H D G を 知 る 持続的な成長を続けるとともに 地域の課題解決に貢献 代表取締役社長 新田 洋太朗 平素より日本海ガス絆ホールディングスグループ (以下、「当社グループ」)の事業運営に対しまして格別 のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。この「統合 レポート」はステークホルダーの皆さまとのコミュニ ケーションの一環として、当社グループの事業活動 ならびに社会的活動を統合的に掲載・報告させていた だくものです。是非ご高覧をいただき、ご意見・ご感想 をお寄せいただければ幸甚です。 気候変動に関する国際的枠組みであるパリ協定 に基づき、世界的に低炭素化・脱炭素化の動きが加速 する中、日本政府も2020年10月に「2050年カーボン ニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言 しました。これを機にわが国においてもカーボンニュー トラルへの投資を成長の軸とする新たな経済へと 舵が切られています。 こうした中、当社グループは化石燃料を扱うプレーヤー として、カーボンニュートラル時代に向けて大きな 社会的責任を担っていると認識しております。 当社グループでは、化石燃料の中でも最も環境 負荷の少ない天然ガスの供給・販売を事業基盤 の中心に据えており、今後も天然ガスの普及 促進と、お客さま先での省エネルギー提案を 通して、脱炭素化を見据えた低炭素化の推進役 としての役割を担っていきたいと考えています。 一方で、本格的な脱炭素時代に向けては、 グループ経営理念に掲げる「総合エネルギー グループ」に進化をするべく、スピード感をもって エネルギー事業の構造転換を進めていく必要が あります。地域における再生可能エネルギーの 普及に向けた取り組みの第一歩として、2020年 7月より日本海ガスにて「太陽光発電システム 第三者所有モデル(PPA)」の事業を開始し着実 に採用数を伸ばしています。また、2022年から はカーボンニュートラル都市ガスの供給・販売を 開始したほか、2023年4月には新会社となる 株式会社ネクストプラスを発足させ、脱炭素コン サルタント事業、設備構築・エネルギーサービス 事業を通したお客さま先の低炭素化・脱炭素化 を推進しています。今後ともガスエネルギーに とどまらない総合的なエネルギー提案を拡充 させることで、地域そして日本国内のカーボン ニュートラル実現に貢献してまいります。 SDGsに向けた取り組みとしては、2020年 1月に富山市と締結した「SDGsの推進に関する 包括連携協定」に基づき、地域産業振興や脱炭 素化を実現するための方策の推進、自立・分散型 エネルギーインフラの公共施設等への面的展開 などの施策において、行政をはじめ関係各所と 緊密に連携・協力をはかり事業活動を進めて おります。SDGsの理念とは、経済の発展と社会 の持続性を両立していくことにほかなりません。 地域のエネルギーインフラを担う当社グループ は、単にお客さまにエネルギーをお使いいた だくことにとどまらず、長期的な目線で、どうす れば地域が持続的に発展するかを考え率先して 行動していく責務があると認識しております。 こうした考えのもと、地域の産業振興に向けた 取り組みとして、2023年より地域内外のスタート アップとともに事業共創を目指すオープンイノ ベーションプログラム『NGAS-Accelerator Program』を主催し、新しいビジネスの創出に 取り組んでいます。また、国内外のスタート アップへの投資活動を行うなど、地域内外の 起業家と手を取り合いながら常に新しい価値 の創出を目指しています。こうした新機軸の 取り組みを通して、これまでの延長線上にない 事業領域に積極的に進出し、次なる成長を追い 求めるとともに地域の課題解決に貢献していく 所存です。 当社グループとしては今後とも『快適で豊か なくらしの創造と地球にやさしい環境づくりに 貢献する総合エネルギーグループを目指す』と いうグループ経営理念のもと、持続的かつ健全 な成長をはかり、地球環境の保全と地域経済の 発展、そして何よりステークホルダーの皆さまの 繁栄のために事業活動に邁進してまいりたいと 考えております。どうぞ引き続きのご高配を賜り ますようお願い申し上げます。 TOP MESSAGE トップメッセージ

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